葛飾区山本亭の紹介。

映画「男はつらいよ」には、直接関係がないと思いますが、帝釈天から寅さん記念館へ向かう抜け道にしたり、 立ち寄ってお茶を飲むことも出来ます。
ここで紹介している文章の一部は、山本亭のパンフレットから抜粋した物です。

葛飾区山本亭
入館料100円(中学生以下及び65歳以上は無料) 土手から山本亭の写真
休館日第4月曜日(祝日の場合は翌日)と年末
開館時間午前9:30〜午後5:00
その他喫茶(抹茶など)のご利用もできます。(有料)
帝釈天の東側(裏側)に位置する。典型的な書院庭園と大正末期の特色を色濃く残した和洋折衷の建物。


長屋門
長屋門と土手の写真  木造・平屋建て・寄棟・瓦葺きの屋根を載せた建物です。
 様式から見れば伝統的な長屋門の形態を踏襲しながら外観・意匠を洋風化している点が著しい特色になっております。

柴又公園から長屋門の写真  敷石と土台は花崗岩で造られ、外観は漆喰・大壁づくりで腰壁・中間壁・コーニスの3部に大別されています。
 腰壁は、南面だけ特に鉄平石乱れ張りとし、中間壁の隔部にタイルを張り全体としてコーナーストーン(隔石)に似た趣を表し、 コーニスは、漆喰だけで凹凸を施し、軒天井も漆喰塗りで仕上げています。

長屋門正面の写真  正面には、大扉を吊る親柱とその上に渡る冠木とを極度に太く表現し、これにより入り口の意匠を整えています。
 長屋門の中央通路の床は、花崗岩敷、天井は白漆喰塗りの折り上げ形式、中央部の円形メダイヨン内に8角形電灯がついており、 また、両袖の部屋の床は6角タイル敷、ステンドグラス上げ下げ式の窓などが、一層洋風的な雰囲気を醸し出しております。


旧玄関
長屋門から玄関の写真  旧玄関は、間口1間・奥行1間半・黒玉石敷詰め。棹縁天井玄関の間は、8畳敷き、加えて応接室への踏込み1畳。 棹縁天井仕上げとなっております。


応接室 鳳凰の間
鳳凰の間の外観の写真 鳳凰の間の写真  応接室、2間四方の部屋で寄木床・白漆喰折り上げ天井・ガラス製ペンダント照明・北面に石造りマントルピース。 窓はステンドグラス上げ下げ窓となっております。


居宅
勝手口の門の写真  居宅の東棟は、築造年代が少なくとも3時期に分かれており、座敷3室と台所が古く、玄関・廊下・応接室等の順になっております。 西棟は、築造年代が少なくとも2時期に分かれており、1期は東棟の2期に、また2期は3期に相当するようです。
勝手口の写真  間取りはほぼ中央の廊下を境にして分かれ二世帯住居の形をとっています。
 東棟の応接間を含む東端部分だけは、長屋門に似た洋風意匠を持ち、この部分を別にすれば、他は全て和風意匠で統一されています。
居間から廊下の写真  東棟・西棟でも座敷を囲む廊下の外面にはガラス戸とガラス欄間を多用し、南の主庭や北の坪庭に向かって壁のほとんどない 開放的な意匠を見せている特色があります。
 壁は真壁で、この壁を意匠として表しているところは少なくなく下見板張りによって覆っているところが多くなっています。
勝手口の人力車の写真  屋根の意匠は、廊下などの開放的な空間の上部を銅板葺き鋼板葺きとして、軽快に処理していることや、玄関及び 西棟二階に入母屋造りの屋根を載せて一種の感動を与えております。
 部屋境の欄間は桐と鳳凰・松竹梅などの透彫りで仕上げており、また、細部の意匠は、部屋それぞれに変化をもたせてあります。


主庭
居間から庭園の写真  縁先の近くには池泉を、背後には緑濃い植え込みと築山を設けて滝を落とすという典型的な書院庭園。
 昭和初期における庭園様式を現在まで残した稀有の例で、同様の例は旧安田邸、徳富邸があります。

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